横須賀美術館のブルーノ・ムナーリ展に行ってきました。

横須賀美術館で行われているブルーノ・ムナーリ展に行ってきました。なんと会期は29日(日)までです、まだ間に合います! 気になっている方はぜひ行ってみて下さいね。


横須賀美術館ですが、2007年と割と最近のオープンなんですね。私は今回初めて行ってみました。HPを見てもわかりますが、観音崎にあって、海が眼の前です! 非っ常に開放感のある建物です。

屋上からの光景です。

外観はこんな感じです。空とは別の水色がきれいです。


さて、ブルーノ・ムナーリ展です。私は2007年の板橋区美術館での展示には行けなかったので、申し訳ないのですが展示の重複などはわかりません。


入ってすぐの展示室は、さすがムナーリ展ということで、実際に手で触っていい作品の部屋になっていました。「本にであう前の本」という正方形のかわいらしい文字のない本のシリーズ(文字がない代わりに服のボタンがあったりしますw)、透明フィルムにイラストが描かれていて、重ね合わせることでコラージュが生まれる作品がありました。子どもと一緒に来たらここだけでずっと楽しめそうです。


「目の見えない少女のための触覚のメッセージ」という作品は、レプリカが触れるように吊るしてあって、実際に目を閉じた状態で触っていると、感触が最初に入ってくるというのはこういうことかと実感しました。感触からはなかなか何なのか判断できなかったものが多かったです。人工芝とかたわしとかw

図録より、左が「目の見えない少女のための触覚のメッセージ」


進んで行くと、ネガポジが一瞬混乱するような色彩構成の作品や、板を折り畳むことで出来上がっている折り畳める彫刻など、アイデアにあふれた作品が展示されています。

図録より、「ゼログラフィーア」。コピー機を使った作品。

図録より、「役にたたない機械」。名前がちょっと未来派っぽい???


作品に共通しているかなと思うのは、既存の概念をちょっとはみ出した視点から見て面白がっているような、ユーモアのセンスにあふれていることかなと思います。「え? なになに? それってどういうこと!?」と思わず身を乗り出してしまうような魅力的な「問いかけ」を、デザインを通じてやっているような。。。


以下ちょっと余談。


横須賀美術館ですが、サイン計画は廣村正彰さんによるものです。いわゆる「スイス的」なピクト以降の雰囲気をもったもので、すごくやわらかなやさしい印象を受けました。こういうやわらかな空気感が2000年代、2010年代のデザインの空気感をつくっていくのかなーと。以下のサイトに紹介があります。
横須賀美術館、其の壱:サイン編: 今日の献立ev.
http://ubukata.cocolog-nifty.com/my_favorite_things/2009/06/post-8330.html


私が昔書いたエントリです。ムナーリの「木をかこう」の話とブラックメタルのロゴを絡めて書いてみた、私にしか書けないんじゃないかwという視点のエントリです。
君もブラック・メタルのロゴが作れる!(かも…?)
http://d.hatena.ne.jp/fskuit/20090516/1242490114


以下もっと余談。


熱が夏いので思わず海のほうにも行ってみました。

ビーサン履いてきてよかったw

海からすぐ山で、ポニョの舞台みたいです。リサの暴走カーが走ってきそう。