ラストショウ:細谷巖アートディレクション展


画像はgggのサイトより拝借しました。



更新に日が空いてしまい失礼しています。風邪が治って直後に忙しくなり、あたふたと毎日を過ごしています。


もう月曜日のことになってしまったのですが、gggでの細谷巖さんの展示を観てきました。


入場時に作品の解説を手渡され、掲示されている最初の作品に絡めて、「(デザインが)うまくなりたい」という想いをずっと持っていた、という赤裸々な告白が書かれています。


「ラストショウ」というセンチメンタルなタイトルは、「過去の作品を飾るのはもう最後にしたい」ということらしいです。展示の構成は、1階が巖さんのこれまでの経歴における華々しい作品群、地階が今回のための新作でした。


やっぱり「男は黙ってサッポロビール」だよなぁ、と思いながら地階へ降りると、新作群は巖さんの50年に及ぶ想いを手帳から抜き出した言葉と、それに対応するイメージが謎掛けのように添っているという構成でした。


ほとんどが「ぼやき」のような言葉で、いわば50年におよぶ巖さんの一人twitter状態です。その言葉のそれぞれに禅問答のようにイメージが付いている、と。


その言葉のひとつひとつがどうも前向きでない…。付いているイメージも正直なにがなんだかよくわからない…。「どうしよう…」と思ってとりあえず一巡してみると最後に締めくくりの言葉が掲げられていました。

(前略)そして、そのような想い(「うまくなりたい」という想い)で展示内容を改めて見てみると、
「うまくなりたい」という想いは適えられていなく
「うまくなっていない」と感じた


…。なんというありがたいお言葉!


(最後の巖さんの言葉は、会場を出てから思い出しメモしたので、間違えていたらすみません。)