L39アダプター届いた
NEX-5 SERENAR f/1.8 50mm
Kitsonのフォント
街中でやたら「Kitson」のトートバックを見ます。一時のDEAN & DELUCAをしのぐ勢いですね。KitsonのほうがDEAN & DELUCAの支持層より年齢がやや下なのかな。
で、Kitsonのロゴのフォントがかわいいので、What the fontで何のフォントを使っているのか調べてみました。
結果はGadgetというフォントのようです。
http://new.myfonts.com/fonts/apple/gadget/gadget/
小文字のtの中途半端な曲がり具合がかわいいですね。
What the fontについては前にこちらに書きました。
欧文フォントを調べたいとき WhatTheFont!
http://d.hatena.ne.jp/fskuit/20090616/1245162816
横須賀美術館のブルーノ・ムナーリ展に行ってきました。
横須賀美術館で行われているブルーノ・ムナーリ展に行ってきました。なんと会期は29日(日)までです、まだ間に合います! 気になっている方はぜひ行ってみて下さいね。
横須賀美術館ですが、2007年と割と最近のオープンなんですね。私は今回初めて行ってみました。HPを見てもわかりますが、観音崎にあって、海が眼の前です! 非っ常に開放感のある建物です。
屋上からの光景です。
外観はこんな感じです。空とは別の水色がきれいです。
さて、ブルーノ・ムナーリ展です。私は2007年の板橋区美術館での展示には行けなかったので、申し訳ないのですが展示の重複などはわかりません。
入ってすぐの展示室は、さすがムナーリ展ということで、実際に手で触っていい作品の部屋になっていました。「本にであう前の本」という正方形のかわいらしい文字のない本のシリーズ(文字がない代わりに服のボタンがあったりしますw)、透明フィルムにイラストが描かれていて、重ね合わせることでコラージュが生まれる作品がありました。子どもと一緒に来たらここだけでずっと楽しめそうです。
「目の見えない少女のための触覚のメッセージ」という作品は、レプリカが触れるように吊るしてあって、実際に目を閉じた状態で触っていると、感触が最初に入ってくるというのはこういうことかと実感しました。感触からはなかなか何なのか判断できなかったものが多かったです。人工芝とかたわしとかw
図録より、左が「目の見えない少女のための触覚のメッセージ」
進んで行くと、ネガポジが一瞬混乱するような色彩構成の作品や、板を折り畳むことで出来上がっている折り畳める彫刻など、アイデアにあふれた作品が展示されています。
図録より、「ゼログラフィーア」。コピー機を使った作品。
図録より、「役にたたない機械」。名前がちょっと未来派っぽい???
作品に共通しているかなと思うのは、既存の概念をちょっとはみ出した視点から見て面白がっているような、ユーモアのセンスにあふれていることかなと思います。「え? なになに? それってどういうこと!?」と思わず身を乗り出してしまうような魅力的な「問いかけ」を、デザインを通じてやっているような。。。
以下ちょっと余談。
横須賀美術館ですが、サイン計画は廣村正彰さんによるものです。いわゆる「スイス的」なピクト以降の雰囲気をもったもので、すごくやわらかなやさしい印象を受けました。こういうやわらかな空気感が2000年代、2010年代のデザインの空気感をつくっていくのかなーと。以下のサイトに紹介があります。
横須賀美術館、其の壱:サイン編: 今日の献立ev.
http://ubukata.cocolog-nifty.com/my_favorite_things/2009/06/post-8330.html
私が昔書いたエントリです。ムナーリの「木をかこう」の話とブラックメタルのロゴを絡めて書いてみた、私にしか書けないんじゃないかwという視点のエントリです。
君もブラック・メタルのロゴが作れる!(かも…?)
http://d.hatena.ne.jp/fskuit/20090516/1242490114
以下もっと余談。
熱が夏いので思わず海のほうにも行ってみました。
ビーサン履いてきてよかったw
海からすぐ山で、ポニョの舞台みたいです。リサの暴走カーが走ってきそう。
もりやゆき展「つづきを見に」 / 松井沙都子展「a mimic」
こちらのブログの記事を見てずっと気になっていた、もりやゆき展「つづきを見に」 / 松井沙都子展「a mimic」を見に行ってきました。
作品の画像も以下のブログにあります。
〜7/28のアート巡り
http://ex-chamber.seesaa.net/article/158138336.html
もりやさんの作品は、今日はギャラリーに自然光が入り込んでいて、上のブログの写真でみるよりも自然な白さが感じられました。白と半透明を基調にしたトーンが美しかったです。見ていてどこか視覚から触覚を刺激してくるような感じを受けました。
上のブログ内の写真にはありませんが、白い木の枝をモチーフにした彫刻が私は特に印象に残りました。コズミック・ワンダーの打ち出している世界観とも共通するような雰囲気があって、何か時代が一つの方向に向かっているような感覚を受けました。
松井沙都子さんの作品は、色遣いやドローイングの曲線の柔らかな印象と、一方でドローイングの線のGペンで書いたような強弱や、わずかに垣間見える具体的なモチーフの生々しさが調和しきらない渾然とした雰囲気がすごく良かったです。
実は会期が今日までで、こちらの記事を読んで興味を持った方には申し訳ないです。次回からは興味のあるものはもっと早く紹介できるように…。
会場のニュートロンには今回はじめて行ったのですが、端正な白い箱といった佇まいの、美しい建物でした。
http://www.neutron-tokyo.com/index.html
見えない枠組みを意識する。
余白の項目でも触れたのですが、デザインといっても、何も目に見えているものだけを扱っているわけではありません。見えているものが当てはまっている枠組み、そんなところを設計することから、既にデザインは始まっています。
他のエントリを見てくださった方は気づかれると思いますが、このエントリでは、一行あたりの文字数を減らしています。改行するまでの文字数が短くなり、他のものよりは読んでいて少し忙しい感じがするかも知れません。こういった忙しい雰囲気は、例えば雑誌やタブロイドなどの活気のあるムードや、鮮度の高さを伝える時にぴったりです。
一方、文字数が減っていることから、段組みのまわりの余白が増えています。こうした余白をマージンと言います。一般にマージンを大きく取っているデザインは、高級感を伝えたいときに向いていると言われています。
一行の文字数が減ることによって文章に活気や勢いが生まれます。しかし、文字数が減ってそのままスペースが減っていると、活気や勢いとはおよそ正反対の雰囲気の静かさ、高級感が出てくるので、もし演出したいのが活気であるなら、何か別の要素でスペースを埋める必要があるかもしれませんね。
建物では土台が大事と言われますが、マージンはデザインの土台と言えるかもしれません。マージンという見えない枠組みを土台に、その中の各要素のせめぎ合いの中で、全体を一貫したトーンの中に収めていきながら、デザインは成り立っていきます。
Question :
お菓子が高級であるほど、増えていくものはなんでしょう?