一番目立つ色、それは?

 やはり赤でしょうか? それとも意外に青? 黄色も工事現場に使われているように、注意色として強い存在感があります。では、どの色を使えば目立たせることができるのでしょう?


 答えは実は意外にも紫! といった具体的な色名ではなく、何色でもよい、というのが答えになるかなと私は思っています。というのは、ある画面のなかで目立つかどうかというのは、他の色との関係性に関わってくるからです。


 たとえば赤が目立つという印象があるのはなぜか、ということから考えてみましょう。テストに点数が書かれるときは赤ですし、「赤字」といえば修正の代名詞です。その際、テストであれば印字は黒、書かれている解答も黒、習字に赤字が書き込まれるときにも、元の文字は墨で書かれているわけです。つまり、白黒の画面の中で、赤は唯一の色彩として存在するために目立っているのです。


 これが様々な色彩の中に混在している赤であれば、そこで赤が目立つかどうかは、扱われ方次第と言えるでしょう。逆に言えば、色を使って目立たせたい場所があるときには、その色が目立つ仕組みを作ることが必要だということなのです。そうした仕組みを整えれば、どんな色でも目立たせることができるのです。


 濃い暖色系の地色に入りこんだなら灰色でも対比として目立ちますし、さまざまな色彩があふれたパレットのような画面のなかでは、実は黒が一番目立ってくるということもあるでしょう。肝心なのは、訴えたいメッセージを一番引き立ててくれる色は何色なのかを考え、そしてその色が画面のなかで存在感を持つような仕組みを設計し、作り上げることと言えるでしょう。



Question :
"google"のロゴの色、何色が使われていたか思い出せますか?